- 自社で構築・運用しているデータ統合基盤上でCognosとSQLを活用していたが、SQLが複雑化していた
- Cognosの保守切れが迫っていたうえに、扱いにくかったため、BI環境をモダンなツールに置き換えたかった
- Tableauサーバーを新規で立て「Tableau Prep」を構築
- 分析したデータをアウトプットするためのダッシュボードを形成し、従来と遜色ないアウトプット品質を保持
- 社内浸透のための説明会やレクチャーを実施
- 操作性の良いツールへの置き換えにより、内部運用の大幅な簡略化、運用の属人化改善
複雑かつ現場での運用が困難なBI環境を、モダンなツールへ置き換えたい
保証サービスを取り扱う保証事業運営企業A社。賃貸住宅の契約時などに必要な賃借人の連帯保証人を代行する家賃保証サービスなどの事業を担っている。
A社ではCognosとSQLを活用したデータ統合基盤を自社で構築し利用されていたが、1,000件ものデータでSQLを算出しており処理が複雑化。加えて一定以上の知見を求められるCognosでの開発が出来る人材が現場におらず運用が困難で、保守切れも迫っている状況で、INSIGHT LABにご相談いただいた。分析環境を、モダンなツールにリプレイスできないかという内容だ。
INSIGHT LABではかねてよりA社に、Cognosが最適に活用されるようサポートを行ってきた経緯があった。その際の当社スタッフの対応に信頼と評価を寄せていただいたため、今回の置き換え検証も伴走させていただくこととなった。
PoCで運用の簡略化と属人化解消が見込める結果に
置き換え検証を行うに当たり、まずはBIツールの選定に取りかかった。検証対象となり得るものであれば特段の指定はなかったため、以下3つの理由から「Tableau」がPoCに最適と判断した。
- BIツールとして最もわかりやすい仕様になっていること
- 操作性がよく運用が比較的容易であること
- モダンなシステムとして一般的に普及していること
作業はまず、Tableauのサーバーを新規で立て、同期を取るところからスタート。データの組み合わせや形式変換、クリーニングを行うためのツール「Tableau Prep」を構築し、分析したデータをアウトプットするためのダッシュボードを形成した。
従来の分析基盤では、売上数値などの統計データや営業資料などを使って分析を行ってきたが、これらの情報を置き換えてもアウトプットの品質に遜色はないか、また、運用が容易になるかを見極めるためにこうした作業を行った。
その結果、置き換え検証のための環境構築は非常にスムーズに進み、内部運用は大幅に簡略化した。同時に、システム部への依存が不要となり、運用の属人化の改善を見込めることとなった。アウトプットも従来と遜色ない品質を保てるなど、非常に良い検証結果が得られた。
状況に寄り添ったサポートを実施し、作業の変革に成功
説明会とユーザーへのレクチャーなど、今回の置き換え結果を社内へ浸透させるためのサポートも実施。使用感も大変好評で、いい形でPoCを終了した。
A社内での優先順位の変更により現在プロジェクトは延期となっているが、PoCで構築したTableauによる各種資料のアウトプットは継続して利用いただいており、当初の業務課題であったSQL問題や、属人化していたCognosの作業の改善に貢献することができた。
「Cgonosの業務整理を含め、常に会社の状況に寄り添ったサポートをしてくれた」との評価と、是非次のフェーズに進めましょうという言葉をいただいている。
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