【Qlik Sense】勤怠データ分析の内製化に向けたシステム構築、保守運用人事の教育支援
- 勤怠データの分析や集計・エラーチェックなどを外部に委託しており、抽出データの柔軟な調整にも時間やコストがかかってしまう
- 勤怠データ分析を内製化し、業務の効率化とコスト削減に寄与
- 過去2年分のデータを集計可能にし、分析結果の比較が容易なシートを作成
- アクセス制限を細かく行い、セキュリティ面を担保
- 社内で運用可能な体制づくりのための講習を実施
柔軟な勤怠データ分析に対応するために内製化プロジェクトを開始
メディア企業A社では、SaaSに蓄積された勤怠データの分析や集計、打刻漏れやミスといったエラーのチェックを外部業者に委託していた。しかし外部に委託する都合上、データの細かな調整も柔軟に行うことができない。例えば、ひとつ軸を追加したり、エラーデータを一部切り出して抽出するといったことにも、コストや時間がかかってしまう状況だった。
より柔軟なデータ活用とコスト削減を叶えるため、外部委託から内製化への切り替えプロジェクトがスタートした。
BIツール「QlikSense」で機能実装。各部署で利用できるようセキュリティ性も考慮
勤怠データの内製化プロジェクトではまず、BIツール「QlikSense」を用いて、以下2つの機能を数値とグラフ双方で分析・見える化する実装をおこなった。
- 月次の社内協議資料の自動作成機能 労働時間や休暇など各種の数値や法定外労働アラートなど14種類
- 労働時間の月末着地予想の自動作成機能
A社は最新の日付から2年分までの勤怠データを比較することを希望していたため、該当期間に当たるすべてのデータを実装した機能に対応できるよう整備。なかでも最新月と別の月を同じシート上で横並びに表示するチャートは、該当月と前年同月などを容易に比較できるため、お客様にご満足いただけた機能のひとつだ。
また勤怠データというデータの性質上、社内の各支店や支社の方が利用する際にはアクセスできる範囲を限定するなど、セキュリティには細心の注意を払う必要がある。これに対しては、セクションアクセスというアクセス制限を各アカウント別に細かく設定することで、データを分析したい部署やチームに関わりのあるメンバーだけを表示させるようにした。
社内運用体制を整えるため、BIツール運用のナレッジを共有
外部委託していた業務を内製化する際、システム構築以外にもう1つ取り組む課題がある。社内で運用できる体制を整えることだ。
データ分析業務を社内で運用するとなると、システムの内部を理解し、問題が発生した際に自ら保守運用できる状態にする必要がある。A社でも社内運用体制の構築は必須だったため、インサイトラボではBIツールの操作方法を始めとする講習をおこなった。システムについてのマニュアルを整えるだけでなく、運用するうえでどんな問題が発生しうるか、身につけるべき知識や操作方法にはどういったものがあるか。BIツール導入のプロフェッショナルとしてのナレッジを活かすことで、システム内製化の自走体制構築に寄与した。
昨今推進されるIT化の中で、システム構築・運用を内製化したいという企業は確実に増えている。システム構築だけでなく、保守運用まで社内でおこなうのは、これまで外部委託をしていた企業にとってはハードルが高く感じられるかもしれない。インサイトラボには、それらをワンストップで支援する体制がある。同様の課題をお持ちであれば、データ活用・分析のパートナーとしてぜひ一度ご相談いただきたい。
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