コミュニケーション能力とデータ解析に関する豊富な知見が、顧客の要望を実現する原動力
Nickname:Budo

社員紹介

所属部署

データサイエンス開発部 テックリードグループ

大学で電気電子工学を学び、2016年4月に新卒でINSIGHT LABに入社。初年度は営業職に従事し、2年目以降はSESで顧客先に常駐、自然言語を使ったデータ解析やPOSデータ解析、OCRシステムの構築などに携わる。その後、商品在庫の予測分析システムなどの受託開発を行う一方で、テックリードとして社内インフラの管理や技術選定にも関与している。(2023年6月時点)

仕事内容

テックリードとして、社内のAWS環境の整備やsnowflake環境の管理など、インフラに関する業務や、メンバーからの技術に関する相談、技術選定などに対応。自らもエンジニアとしてお客様のご要望に耳を傾け、実際に手を動かして、お客様が望むデータ活用を実現する支援をしています。

経験と知見を活かし、需要予測システムの精度向上を実現

社内インフラの管理やメンバーからの技術的相談などに応じる傍ら、自らもエンジニアとして顧客の要望にも耳を傾けているBudo(ニックネーム)。データ活用の実現に向けて手を動かしながら、INSIGHT LABデータサイエンス開発部のテックリードとして活躍している。

Budoは入社以来、自然言語を使ったデータ解析システムの構築やPOSデータの解析、OCRシステムの開発などを手がけてきた。プロジェクトは光学機器・電子機器メーカーや、輸送機器メーカーなど多岐にわたり、その一例として今回紹介するのが、銅合金メーカーのJマテ.カッパープロダクツ株式会社と共に取り組んできたAI需要予測だ。
(事例についてのプレスリリースはこちら

Jマテ.カッパープロダクツではそれまで、受注が来てから対応する、いわゆる“守りの営業”を行っていた。この方針を転換し、販売予測を行い営業活動に反映する“攻めの営業”をするために、INSIGHT LABとともに製品の需要予測に取り組むこととなった。

この課題に対し、BudoはMeta社が開発したProphetというアルゴリズムを用い、時系列予測を行った。その結果、顧客が目標としていた予測精度70%を達成。AI需要予測システムの実運用が可能となった。

さまざまなプロジェクトに携わってきたBudo。どの事例でも、顧客との意識合わせには細心の注意を払う。

「すべてのお客様が一様にデータ分析に関する知識を備えているわけではありません。そのため、なるべく専門用語を使わず、物事をかみ砕いて伝えたり、認識にズレがないよう確認をしながらプロジェクトを推進しています」

営業職で得たコミュニケーション能力を顧客やチームメンバーとの対話に活かす

テックリードとして、エンジニアとして、Budoが大切にしているのは「コミュニケーション」だ。コミュニケーションに齟齬が発生すると、大きなトラブルにつながりかねない。顧客だけでなく、チームのメンバーと対話する際も、一つひとつの言葉の意味にまで気を配る。

2016年4月、新卒でINSIGHT LABに入社したBudo。その社交的な人柄と、「業界を広く知ってもらいたい」という経営層の配慮から、1年目は営業に配属された。エンジニア希望で入社したはずが、営業職としてキャリアをスタート。当時のことを、「正直、戸惑った」と苦笑しながら振り返るBudoだが、営業職を務めた1年間で身につけたコミュニケーション能力が今、エンジニアとして顧客と向き合うシーンで役立っているという。

「エンジニアは、お客様に言われたことを完遂すればそこで業務終了になりがちですが、そこからさらに、お客様が求めているプラスアルファの要望を汲み取る姿勢が必要だと考えています。営業職の経験で培ったコミュニケーション能力が、エンジニアの業務に活かされていると感じています」

そんなBudoが一番のやりがいを感じるのは、顧客の課題と自身の目標が達成できた瞬間だと言う。顧客が抱く課題に対し、解決に必要な要素を洗い出し、ゴールを設定したうえで開発を進めていく。課題を解決できた瞬間は、このうえない達成感が得られるという。

「初めて客先に常駐した案件では、プロジェクトが終了して現場を離れる際、お客様から『もう数か月一緒にいられませんか?』と別れを惜しむ言葉をかけていただきました。とても嬉しかったですね。常に誠実に、自分が持てる力をすべて出し尽くすというスタイルで取り組んでいたので、そこを評価いただいたのではないかと思います」

「要件を聞き取る能力」を磨いて課題解決に貢献したい

昨今、AI技術の目覚ましい進歩が世の中の耳目を集めている。ただし、こうした技術を本質的に使いこなすには、確固としたデータ基盤の構築が必要だ。INSIGHT LABの強みは、データ基盤の構築からデータの可視化まで、ワンストップで提供できる点にある。今後はデータ基盤の構築力をより強固なものとし、その上に乗せるAI技術までセットで提案できるような状況を目指している。

AI技術の進歩はまた、Budo自身のエンジニアとしての取り組みにも影響を及ぼしている。

「これまでエンジニアが取り組んでいた単純作業は、テック企業各社が提供するAI技術に置き換えられていくと思われます。エンジニアは今後、特定のプログラミング言語が扱えるかどうかではなく、システムの設計や要件定義など開発の上流工程の知識や経験がより求められるようになるでしょう」

また、現状のAIの精度では、たびたび誤った情報を表示することがある。その誤りを見抜けるよう、エンジニアは正しい技術を見つけることが必要となる。そしてもう一つ、現状のAI技術では代替が利かないのが、人と人とのコミュニケーションだ。

「お客様の要望や課題を理解して、解決策を提案する。いわゆる要件を聞き取る能力は、AIで置き換えることは困難です。個人的にも、こうしたコミュニケーション能力をより一層磨いていきたいですね」

AIや機械学習などの分野において幅広い知識や経験を持つBudo。その知見とコミュニケーションスキルが、顧客の要望を実現する原動力となっている。

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