【Qilk View】ユーザーの利用状況を可視化できるオプションサービスの開発を支援
- ユーザー企業内での満足度向上につながるような、サービスの利用状況を可視化できる機能を開発したい
- グラフの見せ方やデザインの要望に寄り添い、実現してくれる開発パートナーを探していた
- グラフの仕様やデザイン要望を丁寧にすり合わせ、イメージ通りのアウトプットを実現
- 今後のユーザー企業の増加時の手間を少なくするため、マスターデータ1つでユーザー企業別のBI修正を可能に
サービスの価値向上のため、利用状況の可視化機能を追加するプロジェクトが始動
福利厚生のアウトソーシングサービスを提供しているA社は、ユーザー企業内での利用状況を可視化出来ておらず、契約後の利用状況のシェアに課題を感じていた。利用頻度の高いサービスや利用属性などの傾向分析が可能になれば、ユーザー企業の満足度向上だけでなく、サービスの価値向上にもつながると考えたA社は、この可視化システムをオプションサービスとして販売するプロジェクトを始動。開発パートナーとして、INSIGHT LABにお声がけいただいた。
グラフの仕様や画面デザインへの想いを、かたちに
このシステムは、A社がすでに導入していたBIツール「QlikView」で実現することが決定していた。 まずビジネス要件の定義からプロジェクトがスタート。ユーザー(従業員)の利用状況を可視化するために、以下の4つの項目を、「営業所」「部門」「居住地方」「年齢」「性別」などの属性に分けてアウトプットすることとした。
- ログインユーザー
- ユーザーの利用頻度/月
- メニューの利用頻度(ランキング)
- 未利用者の傾向
今回のプロジェクトでA社が特に想いやこだわりを持っていたのが、集計結果を表示するグラフの表示仕様とデザイン面だ。 グラフの仕様については、集計結果を表示する際に「営業所」「部門」「年齢」といった表示軸を選択できるようにしたうえで、集計項目を選べるようにしたいと考えていた。 この要望を受けINSIGHT LABでは、各集計項目を任意の属性に分けて表示できるようチェックボックスを設けるカスタマイズを行った。各係数についての計算式が膨大となるため大変な苦労を伴ったが、結果的にA社の要望に沿った形でのグラフ表示を実現した。
デザインについては、2つの要望があった。 1つ目が、グラフの検索軸を表示する際、画面をポップアップさせたいというもの。Webシステムとは異なり、BIツールの標準機能にはない表示方法だったため、複数画面を加工してポップアップに「見える」形にすることで実現した。 2つ目が、色調や見た目のデザインだ。どの色や見た目を「良い」と思うかは人それぞれの主観によるところが大きいが、その印象がいまいちだと結果的に使われないシステムになってしまう。そういった感覚的なイメージをすり合わせるためには、実際に同じものを見て対話をしていくのが最も確実だ。毎週会議を実施し、パターンを複数提案しながら調整したり、会議中に目の前で修正を行ったりしながらアウトプットイメージを一致させることに注力した。
長期的視点で運用方法を検討。BIツールへの反映の手間を軽減
追加機能の開発については、デザインや仕様など最終的にA社にご満足いただける仕上がりとなり、ユーザー企業に提供するオプションサービスとしてリリースに至った。
A社の福利厚生アウトソーシングサービスは、今後ますますユーザーが増加することが想定される。そうなったとき、各ユーザー企業のBIをそれぞれ手動で更新するのは非常に手間だ。そこで、マスターデータを1つ用意し、それを修正することで既存ユーザー企業のBI、新規追加となるBIすべてに反映させられるように整えた。そのうえで、A社への納品を行った。
今回の事例のように、お客様の新たな価値創出と想いをリンクさせること、そしてお客様にとって使いやすいシステムであるかどうかをお客様目線で考えBI開発に活かすことが、我々分析パートナーとして重要なミッションであると考えている。
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