
Member’s Nickname:Turtle
データサイエンス開発本部 データビジュアライゼーション部 テックリード
データサイエンス開発本部プロジェクトマネジメント推進室 室長
前職では10年ほどSESのエンジニアとして幅広い開発案件に取り組み、C言語やVisual Basicなど多様な言語を習得。2012年3月INSIGHT LABに入社。顧客企業のデータ利活用を支援するシステム構築に携わり、プロジェクトマネージャーにも従事する。2022年1月、プロジェクトマネジメント推進室室長就任。
システムの開発プロセスやエンジニアメンバーの業務を標準化する仕組みづくりを担っています。現在は、各プロジェクトの情報やエンジニア個人が持つノウハウを一元化・可視化し、社内で共有できる体制を構築中です。その他、BIツールの開発や保守など、通常の開発案件にも携わっています。
INSIGHT LAB株式会社では、システム開発をはじめ、開発メンバーが行う業務改善の企画・実行を担う部署がある。データサイエンス開発本部プロジェクトマネジメント推進室だ。
具体的な現在の業務には2軸あり、ひとつは開発案件を進める方法や必要な資料・情報共有の方法など、主に案件のプロセスで発生する事象の標準化。もうひとつは社内に散らばっている情報の集約、整理、共有だ。メンバーの予定やこれまでの経験、資格取得状況、コミュニケーションから知り得た情報など、ありとあらゆる情報をアウトプットし、可視化している。
顧客に与えられる価値を最大化したいと、室長を務めるBart(ニックネーム)は話す。
「データ利活用の事業を長年手がけてきた当社には、過去の案件を通して得たナレッジが数多く蓄積されています。さらにエンジニア一人ひとりが持つ独自の経験や専門知識も、会社としての財産です。そうした情報を整理し社内で横展開することで、過去の案件を踏まえたいくつもの観点からお客様の課題を捉え、解決策をご提案することが可能になります。さらに開発プロセスの標準化を行うことで、会社として提供する成果の品質を一定以上に保つことに貢献できると考えています」
かつては各企業のプロジェクトにおける開発プロセスやジャッジが個々のメンバーに委ねられることも多く、プロジェクトの成果が個人のスキルに大きく左右されてしまう体制だった。こういった属人化や非効率な状況を解決するため、2022年1月にプロジェクトマネジメント推進室が新設された。
INSIGHT LABの入社前は、SESのエンジニアとして10年ほどあらゆるプロジェクトを遂行し、研鑽を積んできたBart。前職での仕事を通じて存在を知ったINSIGHT LABに抱いた印象は「常に新しい物事にチャレンジしている会社」。自らの挑戦意欲が湧き上がるのを実感した。顧客の課題解決に熱心な社員が多い点も魅力に映り、転職を決意。2012年のことだった。入社前に抱いていた印象は、社員として働くうちに確信へと変わっていく。
「お客様の期待に応えたいという志は、昔から変わらず社員一同持ち続けています。大手の同業他社では予算や納期感の面から実現が難しいニーズにも、方法を模索・提案しながら解決へ導こうとする姿勢が当社の強み。お客様の想いを大事にする社員がとても多いですし、私自身も些細な悩みも気軽に相談してもらいたいと思っています」
入社後、失敗も経験した。初めてプロジェクトマネージャーを務めた案件では、自身の不甲斐なさからお客様の期待に応えられず、巻き返しのためにメンバーへ多大な業務負担を強いてしまったこともあったという。
「あれからプロジェクトマネージャーとしての技術を勉強したり、積極的に手を挙げてプロジェクトマネージャーを引き受け、案件内で学ぶ機会を得るようにしました。徐々に自分なりの正解を確立していき、今ではプロジェクトマネジメント推進室の室長です。あのときの失敗からの学びが、今の部署での取組みにも活きています」
データ利活用の重要性は世の中に浸透しつつあるものの、「データが一カ所にまとまっていない」「データを効果的に扱えない」といった課題に直面する企業が増えているのも事実。そうした企業に対し、一方的に打開策を提案するのではなく、顧客のペースや価値観に沿った形で、共に解決方法を見つけていくことが、Bartの理想だ。
「INSIGHT LABに期待をしてくださっている以上、お客様の期待にお応えすることは最低限の務めです。そこに辿り着くプロセスでご満足していただくには、会社として蓄積したノウハウやメンバー一人ひとりの価値を、誰もが情報として活用できる体制が必要。そういった、言わば土台となる部分をプロジェクトマネジメント推進室で構築し、お客様の期待を超えるような価値を提供できる組織にしていきたいですね」