社員の声

顧客の要望に適したBIツールを開発しデータ活用を支援

「データは貴重な資産です」

そう話すのは、INSIGHT LAB株式会社データサイエンス開発本部データビジュアライゼーション部マネージャー 阿部尭彦だ。

阿部はINSIGHT LABでデータを可視化する、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの開発を行っている。企業には膨大なデータが蓄積されているが、データベースやExcelなどさまざまな形で管理している。こうしたデータを取り込んで分析し、グラフや表などで「見える化」するのがBIツールだ。

近年、BIツールを導入する企業は増加しているという。

「例えば小売業には、お客様の性別や年齢といったデータがあります。それらを分析して『どの製品がどの年代に売れているか』を可視化することで、どういった販促活動をするかといった意思決定につながります」

自らBIツールの開発に携わりながら、フロントに立ってプロジェクト全体の管理を行う阿部。社内にデータが蓄積されていなかったり、データがあってもうまく活用できず行き詰まっていたりなど、顧客の困りごとはさまざま。阿部はそういった顧客に対し、要望を把握した上でデータを使い、何ができるのか提案をしていく。

「点」を「線」でつなぎデータの有効性を高める

INSIGHT LABに入社するまでの通算12年間、阿部は農業関係の会社で農産物の集荷や販売の業務に従事していた。各農家の畑を回って生育状況を確認するうち、どうすれば収穫量が増えるか、品質の高い作物が採れるのか、データを使って分析することに興味が湧いた。

自己流でデータを分析し農家に提供すると、収穫量や品質が改善したという声が届くように。そうした経験を積む中でINSIGHT LABに出合った阿部は、「データ分析の仕事を専門にしたい」と考え、転職を決意した。

そんな阿部が顧客と向き合う上で大切にしているのが、ただ顧客の要望を叶えるだけでなく、データにプラスアルファの価値を付け加えることだという。

「農業の現場ではデータを『取りっぱなし』にするケースが多々ありました。例えば、生育調査をするとデータが蓄積されていきます。行政機関や気象庁から公開されているオープンデータもあります。しかし、それが十分に活用されているとはいえませんでした。でもそれは他の業種でも同じこと。『点』になっているデータを『線』で見れば、何らかの傾向をつかむことができるかもしれません。データは使い方次第でとても有効になるのです」

INSIGHT LABを訪れる顧客の中には、データの有効性を十分に認識していない企業もあるという。自社が持つデータにどんな意義があるのか、それをどう活用すればいいのか。顧客の持つデータの価値を最大限に高めるため、そういったお客様にはデータ活用に対する意識の掘り起こしからスタートしている、と阿部は話す。

データ活用に自走で取り組める企業を増やしたい

阿部が描くゴールは、蓄積されたデータを当たり前のように社内で扱える企業が増えること。いわゆる「データの民主化」だ。

「データを利活用できている企業はまだまだ少ないといえます。理想はBIツールを企業様側でメンテナンスできるようになること。お客様がデータ活用について理解を深めて、システムのちょっとした修正なら自分たちでできる状態にするのがゴールのイメージです」

誰もがデータを扱えるようにするために、顧客に対してデータ活用に関する教育支援を行うこともある。

「BIツールを導入するにはコストがかかるので、使わなければもったいない。BIツールを駆使してデータを有効活用していただくために、お客様に理解を深めていただきたいのです」

日本は少子高齢化が進んでいる。今後、企業では人材の確保がより困難になるだろう。そうした中、従来のようにデータベースから手作業でデータを抽出していると時間と手間がかかり、人材の有効活用を妨げかねない。BIツールを活用すれば、こうした時間を大幅に削減でき、さらにはデータをもとに企業としての次のアクションや、将来に向けた計画が立てやすくなる利点がある。

数あるIT企業の中でも、データ活用の支援を専門にしているところは少ない。

「ITの知識はもちろん必要ですが、この仕事にはそれよりも、データをどう活用すればいいかロジカルに考える力の方が重要です。データ活用についてお客様と一緒に考えていく。そこを専門的に取り組んでいるのが、INSIGHT LABの大きな強みの一つです」

「データ分析に関してもっと経験を積み、お客様のお役に立ちたい」。阿部の想いは、INSIGHT LABが掲げる「お客様のビジネスの航路を照らすような存在に」という理念と重なっている。

クレジット
インタビュー・執筆:宮原智子/編集:室井佳子

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